1980年、京都府出身。1983年に創業し、独自の技術と発想でボディケア製品の製造販売を行うファイテン株式会社に入社。広告宣伝業務に携わる傍ら、車いすアスリートとして数々の大会に出場。現在は東京パラリンピック出場に向けてトレーニングに励む。
西原 宏明さんのストーリーインタビュー
今、ファイテンのいろんな部署の社員が僕のことを応援してくれて、とても励みになっています。例えば、自分の練習場所の近くでランニングをしている社員が、すれ違うときに声をかけてくれたりするんです。他にも学生さんの応援や、ランナー仲間の方からの応援の声を届けてくれています。
こうやってたくさんの人に支えてもらっているからこそ、自分だけがケアをしてケガを防ぐのではなく、競技をやっているたくさんのメンバーにも、ケアの大切さを広めていきたいんです。「事前にケアをすることで、ケガをせずにスポーツを楽しめる」ということを陸上をはじめ、多くの競技に波及していくことが、スポーツの発展にもつながると思うんです。サポートしてくれる会社の人と広めていければと思います。
ボディケアの大切さを広めることが、車いす競技の発展につながる
車いす競技の選手は、トラックとロードのレースを両方行っている方がたくさんいます。僕もトラック競技を行いながら、4月の「長野マラソン」には毎年出場しています。この大会は参加する選手数が多いので、大きな大会でのレース経験を積むことができますし、カラダに刺激を入れるという意味でも非常に大切な大会です。また、僕は上りでスピードを一気に上げることが得意なので、起伏が激しい長野のコースがぴったり合っているなと感じています。
2020年の東京パラリンピック出場を目指す西原さんその他にも、地元の「京都マラソン」にも参加しています。西京極から嵐山に向かって走る6kmのコースです。松尾大社や嵐山など、京都の歴史ある風景を感じながら走れるのが魅力です。今は京都の選手が多いのですが、他の都道府県の選手の数が増えたらいいなと思っているんですよ。僕自身も、継続して出場していきたいと思っています。
今の1番大きな目標は、2020年のパラリンピックです。400mと800mのトラック競技で代表デビューを狙っていきたいですね。また、「選手」としての出場はもちろん、「ファイテン社員」としても、ボディケアの観点から力添えできればいいなと思っています。