1982年、愛知県生まれ。大学時代に俳優を志し、23歳で上京。舞台「秘密の花園」でデビュー。2007年には「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」シリーズにて主演。2011年にはウルトラソングを歌うユニット『voyager』のスペシャル・クルーとして歌手デビューした他、舞台やテレビドラマへ多数出演中。
南 翔太さんのストーリーインタビュー
「ウルトラマンシリーズ」では「お客様の前に出る仕事とはどういうものなのか」を学び、転機となる作品となった上京してから数年間は、バイトをしながら舞台を踏む毎日でした。役者としてこの職業で食べていきたいと思っていましたが、とても苦しい状況でしたね。心身ともにストイックになっていたんです。そんな時にウルトラマンシリーズのオーディションを受けて、主役として出演することが決まったんですよ。25歳の時でした。
この作品では、尊敬する先輩と共演することになったんです。先輩は芸能生活も長く、役者としての1から10までをすべて叩き込んでいただきました。また、他の共演者の方、スタッフの方、そしてお客さんからも、「お客様の前に出る仕事とはどういうものなのか」ということを教えていただきましたね。視野も広がりましたし、すごく大きな影響を与えてくれました。今の自分になるまで育ててもらった現場ですし、この作品がなければ役者をやめているだろうなと思うほどです。僕にとっての転機となった作品ですね。
僕が出演させてもらった作品はワンクール(3ヶ月)の放送だったのですが、ご好評をいただいて、次の年ももう1度やりましょうというお話をいただくことができました。その後、映画やOVAというDVDやビデオのような媒体の作品にも出演させていただいて、結局5年の間、映像作品に関わらせていただくことができました。また今もイベントに参加させていただいていて、そこも含めるとウルトラマンシリーズに関わって10年近くになります。
ウルトラヒーローと共にまわったタイの学校では、沢山の子供たちが笑顔になってくれたイベントでは海外にも行きました。タイの学校をウルトラヒーローと僕とでまわったことがあったのですが、その時子供たちがすごく笑顔になってくれたんですよ。ウルトラマンシリーズという1つの大きなお仕事を経て、十数年前の自分が海外で抱いた「人を笑顔にする」という夢が叶った瞬間でした。
そういうこともあって、本当にウルトラマンシリーズは自分にとって大きな存在になりましたね。だから、「ウルトラマンシリーズ ファイテン RAKUWAブレスS」が登場したときは、好きなものと好きなものがつながったことが本当にうれしかったんですよ。