1964年熊本県生まれ。1984?1996年に、プリンセス プリンセスのベーシスト兼リーダーとして活躍。女性バンドとして初めての武道館公演を行う。解散後はソロで活動。現在は東京スクールオブミュージック専門学校の副校長を務める。2012年には、東日本大震災の復興支援として再結成ツアーを実施。
渡辺 敦子さんのストーリーインタビュー
それからは、プロのミュージシャンを目指す次世代の育成に全力で取り組んできました。けれど、30代後半を迎えた頃から、腰や関節の調子が良くないなと感じることが増えてきたんです。10代、20代の頃と違って、健康維持のために意識的にケアしていかなければいけないんだなって痛感しましたね。
そして、そんな時に遭遇したのが東日本大震災でした。自分たちにも、復興のために何かできないのか。そう思って、16年ぶりにバンドを再結成して、ツアーの義援金を寄付することにしたんです。バンドを再結成、ブランクを埋めるために過酷な練習の日々が続いたでも、表舞台に立つためには、16年という長いブランクを半年~1年以内に埋めなくてはいけない。カラダは衰えているけれど、音楽的にも、パフォーマンスも、レベルの高いものにしたい。やるからには、ちゃんとしたい。そう考えて、みんなで目標を高く定めたんです。それからは、過酷な練習の日々が続きました。厳しい現実に立ち向かうために、必死だったんです。
過酷な練習を続ける中で、直面したのが若い頃とカラダが違うということでした。ベースって、簡単そうに弾いてますけど5kgくらいあるんですよ。日々の練習で重たいベースを持つ頻度が増えてくると、どうしてもカラダに負担がきてしまうんです。演奏しているときは大丈夫なんですけど、あとになって肩や腰、関節に痛みが出てきてしまって。若い頃は、こんな痛みすぐに治っていたのに、今はなかなか治まらないんです。日々の生活の中に、マッサージやストレッチ、ファイテン商品でのケアを取り入れて、やっと普通が保てる状態でした。

カラダの衰えを痛感…日々のボディケアの大切さに気づく