1982年、埼玉県生まれ。小3で劇団若草に入団。子役の登竜門と言われた「レ・ミゼラブル」等のオーディションに合格。その後も多数の舞台やテレビドラマで活躍する他、「ミスサイゴン」でも大役を演じる実力派俳優。
原田 優一さんのストーリーインタビュー
役者という道へ進むきっかけは、小学1年生の頃、劇団に所属していたいとこが出演する舞台を観に行ったことでした。もともとテレビに出たり、演じることに興味があったんですよ。だから、舞台上で演じるいとこを観て、自分もやってみたい、自分も舞台上で演じる側になりたいと強く思ったんです。それですぐ両親に「自分も劇団に入りたい」とお願いしたんです。けれどその時は、「1人でレッスンに通えるようになったらね」と言われてしまいました。
いとこが出演する舞台を観て、舞台に興味を持った両親は、そう言っているうちに忘れてしまうだろうと思っていたみたいですね。
でも、僕自身はその想いを忘れられなくて、小学校3年生くらいになった時、「僕1人で電車の切符買って、レッスンに通えるようになったよ!劇団に入れて!」ともう1度お願いしたんです。そうやって劇団に入ったのは、9歳の時でした。その後すぐに、憧れていた「レ・ミゼラブル」の子役オーディションに合格したんです。800人の中からトリプルキャストで選ばれて、その舞台での経験が、ミュージカルや舞台とは何なのかを知るきっかけとなりました。
9歳でこの世界に入ってから、演じた役は100を超えているんじゃないかと思います。なるべく家に帰った後やプライベートの時には、その時演じている役から離れるように心がけているんですが、無意識のうちにセリフを言ったり、歌っていたりすることがありますね。子どもの頃からずっと役者として過ごしてきたので、9歳から子役として活躍、100以上の役を演じてきた演じることやダンス、歌が生活の一部なんです。
特に、カラダを動かすことは「当たり前」という感じで、ダンスの振り付けは難なくスッと覚えられますね。それから、セリフを覚える時は、まず全体の流れや登場人物の会話の流れを掴んでいくようにしています。流れがしっかりと頭に入ると、1つ1つのセリフもスムーズに覚えられるんですよね。これは歌詞も同じです。9歳からいろいろな役を演じさせていただくうちに、スムーズに振り付けやセリフ、歌詞を覚えるコツも掴めたんだと思います。