プロフィール
博士(スポーツ健康科学)
バンコクアジア競技大会(1998年)男子10000m優勝
世界陸上競技選手権大会(1995年、1999年)出場
株式会社ブルーミング 代表取締役
2013年の発売開始からシリーズ累計販売数100万足※を突破した足王シリーズが約4年ぶりにリニューアル。開発者の高尾 憲司氏にリニューアルに至った経緯や商品特長などをお伺いしました。※2021年9月時点 当社調べ
博士(スポーツ健康科学)
バンコクアジア競技大会(1998年)男子10000m優勝
世界陸上競技選手権大会(1995年、1999年)出場
株式会社ブルーミング 代表取締役
スポーツメーカーを中心に厚底シューズが世の中に出てきたことによって、ランナーの記録が飛躍的に向上する場面がよくみられるようになりました。ただ、その厚底シューズの使用にも制限やルールが設けられるようになってきました。したがって、シューズに頼りすぎるのではなく、最終的には自分自身の身体をどれだけ鍛えることができるかが好成績を収めるポイントだと考えています。ランナー全員が厚底シューズを履けば、身体能力が高い人が速く走ることができるわけであり、自分自身をどこまで高めることができるかが重要です。
そうは言いながらも、これまでの経験で、効率よく走ることが怪我の予防や記録の向上につながるということも分かっているので、ランナーを取り巻く環境が変化しているこのタイミングで足王レーサーをもう一段階進化したものにしようと思ったのがリニューアルに至った一番のポイントです。
私が大学で研究を始めたきっかけは「ランナーの故障を軽減させたい」という思いからでした。旧製品の足王も足首や足底のサポート、必要な位置にパッドをつけた衝撃吸収を追求したソックスになっています。
ソックスだけで故障の軽減ができるとは言い切れないとは思いますが、まだまだランナーの故障が軽減したとは言いにくい状況です。そういった状況を少しでも改善するためには新しい足王を作る必要があると感じました。
私は研究者としての側面と、元アスリートで現在は指導者としての側面もあるので、軽さという部分はすごくこだわりました。自分の試合では靴下を履かないで出場していたくらいです。
ただし、素足だとソックスによる物理的なサポートがありません。また靴擦れや摩擦によるマメなどのトラブルにもつながる可能性があります。トラブルをできるだけ防ぐためにはソックスが必要になります。
足王レーサーの軽さを実現するために生地の薄さにもこだわりました。生地を薄くすることは製品の軽さにつながるだけでなく、素足に近い感覚で走ることができます。また、足指に力を加えたときに靴の中での滑りを防ぐために足裏部の滑り止めを増やし、ダイレクトに地面の感覚を掴むことができるようにしました。
軽さ、薄さ、そして滑り止めで力強い走りをサポートします。
旧製品の足王の横ブレ防止、足裏からの衝撃分散を助ける機能はそのまま残し、今回さらにこだわったのが足裏アーチ部分の衝撃吸収の強化です。足裏の負担軽減につながるように、足裏にテーピングラインを新たに追加しました
足王レーサーは国際大会や全国大会を目指すランナーやサブ3、サブ4を目標とするランナーの方に履いてほしいです。そういった方々のパフォーマンスに貢献できれば嬉しいですね。
一方で足王は様々なスポーツに対応しています。リニューアルした足王は足底のアーチ部分の衝撃吸収をかなり強化しています。フットワーク動作やジャンプ動作の多いスポーツに特におすすめです。
新型コロナウイルスの影響によってマラソンイベントの中止や規模を縮小しての開催が続いています。新たな形としてバーチャルによるマラソンイベントが普及したものの、人と一緒に走るということが制限され、ランニングから離れていく方も少なくないと思います。
ランニングは楽しく走って心身の健康を維持できるスポーツです。
このコロナ禍で家族や仲間と一緒に楽しく走ることはなかなか難しい中、快適なランニングをサポートする足王シリーズを提供することによって、一人でも楽しく走っていただけるということが、ランニングをされる方々から求められていることなのかなと思っています。
一番は楽しく走ってもらいたい。その中でより安全に、自分や記録との挑戦にサポートできる商品になってもらえれば、開発した者としては幸せです。