川崎フロンターレのアスレティックトレーナーとして、選手たちのカラダのケアやコンディショニングを一手に担う関 智久(せき ともひさ)トレーナー。育成年代(U-18・U-15)で10年間、トップチームで5年目を迎え、通算15年にわたりクラブの成長と選手たちの躍進を陰で支え続けてきました。今回、川崎フロンターレのクラブハウス内にあるメディカルルームやリラックスルームに、ファイテンの最高峰技術「ナノメタックスコーティング」を導入。空間そのものをケア環境へと変えるこの取り組みにより、現場や選手たちにどのような変化が生まれたのか。三笘 薫選手や板倉 滉選手、田中 碧選手をはじめ、数々の日本代表や海外で活躍するトップアスリートを育成・ケアしてきた関トレーナーに、日々の施術におけるファイテン商品の活用法や現場で生まれるリアルなエピソード、そしてコンディショニングに対する信念について、詳しくお話を伺いました。
サッカー未経験からのスタートと15年間の歩み ―育成で見つめた「原石」たちとトレーナーの信念
関トレーナーのキャリアは、プロサッカー界においては異色の背景からスタートしています。自身はサッカーの競技経験がなく、当初は高齢者のリハビリテーションに携わりたいという想いから、専門的に学べる学校に入学しました。その後、「より深く学びたい」という想いが強くなり、併設のアスレティックトレーナー(AT)専攻科へ進学し、当時は合格率が非常に低く超難関とされていた資格試験に現役合格したことが、プロスポーツトレーナーへの扉を開くきっかけとなりました。
恩師の紹介でJFL時代のFC琉球にて2年間経験を積んだ後、2012年に川崎フロンターレU-18のトレーナーに就任。育成部門で10年間にわたり世界へ羽ばたく若き才能たちを育成・ケアし、2022年よりトップチームのトレーナーを務めています。トレーナー歴18年、フロンターレ在籍は15年に及ぶ中、育成時代には現在日本代表や欧州クラブで活躍する三笘 薫選手、板倉 滉選手、田中 碧選手をはじめ、三好 康児選手、宮代 大聖選手、山田 新選手といった数多くの才能あふれる「原石」たちの成長を間近で見守ってきました。
関トレーナーの熱意あふれる行動力も、選手たちとの強い信頼関係を支える大きな要素です。過去に何度も自費でヨーロッパへ渡り、各国のチーム(イングランドのトッテナム、ドイツのVfLボーフム、デュッセルドルフ、フランクフルトなど)を見て回りました。ドイツのボルシアではフロンターレのOBである板倉 滉選手の協力のもと現地施設や欧州サッカーの最前線も視察したそうです。
「欧州の最前線で戦っている選手たちの現状を把握した上で対等に話し、彼らが歩んできた環境や文化を肌で知らなければ、本当の意味で良いサポートはできません。完全に自費なのでお金はかかりますが、自分の勉強だと思って一人で現地へ向かいました」と屈託のない笑顔で振り返ります。
他にも、海外に移籍した教え子である三好 康児選手、宮代 大聖選手、山田 新選手らの元へプライベートで会いに行き、コンディションや選手自身の熱い想いに耳を傾けるなど、親身なサポートを続けています。
一つ一つの積み重ねを大切にケア ―選手のパフォーマンスが最大限に発揮されるよう徹底サポート
現在、フロンターレのメディカル体制は6人のトレーナーで構成されており、練習前後のコンディショニングやケア、試合に関わる準備とサポート、そして負傷した選手のリハビリという3つの主要業務を担っています。コンディショニングにおける関トレーナーの基本方針は、一過性の大きな変化を狙うのではなく、「日々の地道な積み重ね」をブレずに継続することです。
「ケガが出ないよう予防を第一に考えてケアに取り組むのですが、一つの物理療法、一つのトレーニングで大きく変わるのは難しいんですね。やっぱり日々の積み重ねで可動域を広げたり、選手が常に良好なコンディションでピッチに立てる環境を整えることこそが、結果としてチームの勝利に繋がるんじゃないかなと思います。練習中は選手がケガをせずに滞りなくプレイできるようサポートをして、練習後はとにかくケアをしてパフォーマンスが最大限に発揮できるようチームで選手を支えています」
さらに現場では、ドイツ製の微弱電流機器を複数導入しています。「ケガをした局所に当てるタイプだけではなく、手足に装着するタイプの機器もあり、1時間ほど通電を行うケースもあります。刺激はビリビリとした感じがないほど微弱で、感じるか感じないか程度の電流を流すことでリラックスを図っていて、ファイテンさんのメタックスローションやクリームも併用しながら、コンディショニングに役立てていますね。ファイテンさんの商品はリラックスできる感覚があり、リカバリーの時間にも取り入れています」
空間そのものがケア環境になる ―リラックスルームへの「ナノメタックスコーティング」導入後、現場で見られた変化
手技や物理療法による直接的なケアだけでなく、選手が過ごす「環境」そのものが変化したことは、選手たちの過ごし方にも変化が見られるようです。ナノメタックスコーティングの施工後、関トレーナーの実感として、施術中にリラックスして眠る選手が増えたといいます。
「驚いたのは、ケア中に寝息を立てたり、睡眠中にカラダや手足がビクっと動く『寝ピク』(医学名:ジャーキング)を起こす選手がめちゃくちゃ増えたことです。施工前は全くそういうことがなかったのですが、日常的にケアを行っている選手も毎日のように激しく寝ピクを起こしたり、熟睡する姿を本当によく見かけるようになりました。時にはエビのようにビクッと反り返っている選手もいて『大丈夫か?』と心配になることもあるのですが(笑)。でもそれだけリラックスしているのかなと思いますし、すごくいい状況だなと感じています」
選手たちが意識せずともカラダをリラックスモードへ切り替えられる環境を構築することは、選手がリラックスして過ごすための一助になると、関トレーナーは考えています。さらにナノメタックスコーティング施工後、クラブハウス2階のリラックスルームは若手選手たちを中心に日常的な休息の場となっており、昼食後や筋トレ前に1時間ほど仮眠をとるなど、選手間では「最高の睡眠・休息スポット」として完全に定着しています。事前情報がない中で選手たちのカラダが自然とリラックスモードへ切り替わっている現象について、関トレーナーは空間コーティングの働きに注目しています。
プロの現場を支えるケア術 ―川崎フロンターレが実践するファイテン活用法
過酷なシーズンを戦い抜く川崎フロンターレのメディカル現場。そこでは、選手のパフォーマンスとコンディションを保つため、ファイテンのボディケアアイテムやギアがフル活用されています。関トレーナーによるプロの施術テクニックから、選手が日常的に利用するセルフケア空間の工夫まで、現場の実践例をご紹介します。
1. 施術の現場で冴えるプロの技
メディカルルームでは、空間コーティングに加え、ファイテンの「メタックス」シリーズを中心とした多彩なアイテムが導入されており、現在はメタックスローションやストレッチピローなどが活用されています。現場を支える関トレーナーは、用途や目的に応じた工夫でこれらを使い分けています。
① メタックスローション(用途に合わせた使い方)
商品特長:サラッとした質感で伸びが良く、全身のマッサージやボディケアに使用。
時短マッサージ:ハーフタイム時、脚に張りを感じる選手に対し、メタックスローションを使うことで、短時間で滑りを良くし、スピーディーにケア。
② ストレッチピロー(多目的クッションとして活躍)
通常の枕としてだけでなく、足置きや膝裏のクッションなど多目的に活用。使い勝手のよさから、選手やスタッフからも多くの支持を集めています。
2. ケア空間を支えるギア・機器の活用
メディカルルーム以外に、洗面台など選手が日常的に使うスペースでもセルフケアを促す環境が整えられています。
① フットマッサージ(リラックス&セルフケアコーナー)
ファイテンのフットマッサージ機(健光浴ソラーチ/ソラーチバーティカル/フットライト)はメディカルルーム前に3台常設。食事後やトレーニング前後はもちろん、スマホ操作時や歯磨き中などの隙間時間を活用したリラックススポットとして定着しています。
② YUKOドライヤー(大風量で選手からも大人気)
洗面台にはファイテンの「YUKOドライヤー」を設置。大風量で使いやすく、クラブハウス内でも選手から高い人気を誇っています。
現場を熟知するからこそできる提案 ―未来の「原石」たちへ繋ぐコンディショニング
関トレーナーは現場での豊富な経験に基づき、ファイテン社に向けて、遠征移動や施術の現場に即した実践的な商品開発のアイデアも提案してくれました。
「例えば、鍼治療の際に患部へ軽く掛けられる『薄手で大判のガーゼケット風タオル』があったらいいなと思いますね。あとは遠征先・ホテルでの施術は折り畳みの簡易ベッドを使用するんですが、そこに固定できる『ボックスシーツ/紐結び式シート』などがあったらとてもいいですね」
そして今後の展望として、関トレーナーが最も力を入れていきたいと考えているのが、新設されたU-21カテゴリーやアカデミー(育成年代)の選手たちに対するセルフケア意識の啓蒙です。
「実績のあるトップ選手だけでなく、これからプロとして羽ばたいていく『原石』の若い選手たちにこそ、若い時期からセルフケアやリカバリーの習慣を身につけてほしいと考えています。U-21の選手たちがリカバリーウェアやケアアイテムに触れて自分でコンディションを整える術を学んでもらうことで、長い現役生活を支える基盤を作ることができます。過去にも、フロンターレでの取り組みを見た大学生が自らファイテンショップを調べてアイテムを購入した実例もあったのですが、そういうふうに若手世代からの発信が下の世代へ素晴らしい影響を与えてくれたらいいなと思います」
最後に関トレーナー自身の抱負を尋ねると、「大きな目標でなくて申し訳ないのですが」と話しつつ真剣な表情でハッキリと答えてくれました。
「特別なことをするのではなく、日々の小さなケアとコンディショニングをコツコツと積み重ねていくこと、それに尽きます。私自身もそうですがトレーナーにとっては、選手たちがピッチで100%の力を発揮し、いかに良い状態でプレイできるかってところが一大テーマなので。最後に全員で勝利を喜び合えるよう、コツコツとブレずにやれることをやって、これからも全力で現場を支え続けていきます」
関 智久(せき ともひさ)プロフィール
川崎フロンターレでは育成年代で10年間、数々の日本代表・海外移籍選手を指導・ケアし、2022年よりトップチームを担当。トレーナー歴18年、フロンターレ在籍15年目。
所属
- 川崎フロンターレ トップチーム アスレティックトレーナー
略歴
- 2009年:FC琉球 トレーナー
- 2011年:FC KOREA トレーナー
- 2012年:川崎フロンターレ U-18 トレーナー
- 2016年:川崎フロンターレ U-15 トレーナー
- 2018年:川崎フロンターレ U-18 トレーナー
- 2022年~:川崎フロンターレ トップチーム トレーナー
ナノメタックスコーティングについてのお問い合わせ
空間コーティング技術「ナノメタックスコーティング」に関する詳細や導入事例、お問い合わせにつきましては、ファイテン公式Webサイトをご参照ください。
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