1971年、奈良県生まれ。大学卒業後、1995年にデイリースポーツへ入社。広島カープ、米大リーグ、サッカーW杯、阪神タイガース担当を歴任し、2012年からはサッカー担当の記者としても活躍中。
吉田 風さんのストーリーインタビュー
小学校3年生の頃からサッカーを本格的にやっていて、将来は選手としてプレーする道に進みたいなと思っていました。でも大学に入って、実現することは難しいなと感じはじめたんです。そんなときに、目を向けたのが記者という職業でした。僕は昔から、文章を書くことがすごく好きだったんです。だから、一流アスリートのそばでスポーツに触れながら好きな文章が書ける記者という仕事が、自分に1番適しているかなって思ったんですよね。選手の苦労だとか、なかなか表には出ないような一面を掘り下げていく記者になることが目標でした。
就職してすぐは、カメラマンとして配属されました。カメラの知識は全くないところからのスタートだったんですよ。でもあの頃の経験は、今の記者としての仕事に間違いなく活かされていると思いますね。
マスコミに対してぶっきらぼうな金本選手に興味を持ち、追いかけてきた。1997年に広島へ転勤になって、広島カープの取材をすることになりました。僕は、とっつきにくそうな選手を取材したい気持ちが強かったので、マスコミに対してぶっきらぼうな金本知憲選手にすごく興味を持ったんです。それで、金本さんが通算100号ホームランを打った時に、写真パネルをプレゼントしたんですよ。これがきっかけで、顔を覚えてもらって、よく話すような関係になったんです。
僕はずっとサッカーをやっていて、野球は小さい頃に父親に連れて行ってもらった程度だったので、取材をはじめた頃は詳しいルールが全くわからなかったんです。スコアもつけられない状態でした。そんな時に、金本さんがイチから野球を教えてくれたんです。今の僕の野球の知識は、金本さんから教えてもらった知識といえると思います。